「内出血=効いている」ではありません!
〜筋膜とフィブリンから見る
“強い施術”の落とし穴〜
「カッサをしたら赤くなった」
「内出血するほど効いた」
そんな声を耳にすることがありますが、実はそれが“良い反応”とは限りません。
筋膜(ファシア)や血液成分の働きを知ると、強い刺激による内出血がかえって身体のしなやかさを奪ってしまうことが分かります。
内出血の中で何が起こっているのか
内出血とは、施術などの刺激で毛細血管が壊れ、血液が皮下や筋膜のすき間に漏れ出す状態です。

血液中の「フィブリノーゲン」というたんぱく質は、出血が起こると「フィブリン」という固まる性質のある物質に変化します。
フィブリンは本来、傷口を塞ぐための“応急処置”のような役割ですが、筋膜の間に沈着すると、
・組織がくっつきやすくなる
・滑らかに動けなくなる(滑走性の低下)
・結果的に**癒着(動きの悪さ)**を生む
といった変化を起こします。
筋膜(ファシア)は「滑る構造」が命
筋膜は、筋肉や皮下脂肪、臓器など全身を包みながら、層ごとに滑り合う構造を持っています。
この「滑走性」が保たれていることで、身体はしなやかに動き、血流やリンパの流れもスムーズになります。
しかし、内出血を伴うほどの強い刺激で毛細血管を壊してしまうと、修復の過程でフィブリンやコラーゲンが沈着し、ファシアの層どうしが癒着してしまいます。
その結果、硬さや重さ、動きの悪さとして感じられるようになります。
カッサによる「赤み=効いている」という誤解
カッサや強圧マッサージで皮膚が赤紫に変色するのは、多くの場合『皮下出血』です。
一時的な血流促進に見えても、それは“損傷に対する修復反応”にすぎません。繰り返すことで毛細血管が脆くなり、慢性的な浮腫や癒着を助長するリスクがあります。
「流す」つもりの施術が、実は“滞らせる構造”を作っていることもあるのです。
一方で「発赤(ほっせき)」は正常な反応です
ここで注意したいのは、「赤くなる=すべて悪い反応」ではないという点です。
筋膜リリースなどの適度な刺激では、
・自律神経反射による血管の一時的な拡張
・毛細血流量の増加
によって皮膚がほんのり赤くなる(発赤)ことがあります。
この発赤は、血流が改善しているサインであり、毛細血管が壊れているわけではありません。
数分〜数十分で自然に消える一時的な変化で、
・酸素供給が高まる
・組織代謝が活性化する
・老廃物の排出が促される
といった望ましい反応です。
つまり、
「赤いけどすぐ消える」=発赤(良い反応)
「赤紫〜青く残る」=内出血(組織損傷)
と区別して考えることが大切です。
本来の筋膜ケアとは?
筋膜ケアの目的は“壊すこと”ではなく、“導くこと”。
筋膜の方向性と伸びる特性に沿って穏やかに刺激を与えることで、
・組織液の流れを整え、
・層と層の滑りを取り戻し、
・自然な可動性を再構築する
ことができます。
内出血を出さなくても、ファシアは十分に反応します。「出血させずに変化を引き出すこと」こそ、筋膜を理解した施術です。
アスリートセルライトケア®︎が
大切にしていること
アスリートセルライトケア®︎は、極端に強い刺激や出血を伴わず、ファシア(筋膜)と皮下組織の**“滑走性”を回復させること**を目的としています。

セルライトや皮下の硬さは、実は筋膜と脂肪層の癒着によっても起こります。
この癒着をやさしく解放し、循環を促すことで、
・むくみの軽減
・筋肉のしなやかさ回復
・動きの軽さやパフォーマンス向上
といった効果を導いていきます。
まとめ
内出血は「効いているサイン」ではなく、組織が損傷しているサインです。
身体を変えるのは“破壊”ではなく“調和”。
アスリートセルライトケア®︎は、筋膜と組織を丁寧に扱いながら、流れと動きを取り戻す、本質的なケアを目指しています。
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セルライトケアは「流す」ではなく「滑らせる」ケア